熱帯魚の住めるように水槽の環境作りをしよう。
箱に水を入れて完成!では熱帯魚が住めるような環境にはまだまだできていないので、熱帯魚が安定して生活できる環境を作るためには、いろいろと準備が必要になる。
水槽の設置場所
まずは熱帯魚を入れる水槽の設置場所から決めていこう。水槽の設置場所としては、
・静か
意外かと思われるかもしれないが、熱帯魚も人間や犬、猫などと同じようにストレスを溜める生き物である。そのため、テレビやスピーカーなどの騒がしい、うるさい場所の近くには設置しないようにするなどして、なるべく静かな場所を選ぶようにしよう。
・安定
水槽がしっかり設置できるような安定した場所に設置する。部屋のドアの近くでは揺れる事もあるので避け、畳や絨毯、カーペットの上も設置場所には向いていないので避けるようにしよう。
・重さに耐えられる
一般的な60cmの水槽に水を入れて、その中に器具などを設置すると、水槽の重さは80kgくらいになってかなりの重さになる。水槽が大きければ大きいほど水槽も重くなるので、水槽の重さにしっかりと耐えられる場所を選ぶようにしよう。
日が当たらない
直射日光が当たると、適した水温に設定している水槽内の水温が上昇してしまう。また、コケが発生しやすくなってしまうのでなるべく直射日光の当たらない場所へ水槽を設置するようにしよう。
器具の洗浄
設置場所が決まれば、水槽やろ過器の洗浄をする。このときなるべく洗剤を使わずに基本的に水で洗浄する。洗剤を使う場合は中性洗剤を使うようにして、洗剤がきれいに落ちるまで洗い流す。水槽はスポンジなどに水を含ませて洗ったら、最後に熱湯で殺菌をする。ろ過器の洗浄はろ材は含まない。
砂利は米を研ぐようにして水が濁らなくなるまで洗う。砂利は洗っても水槽が濁ってしまうため、出来る限り汚れを減らしておこう。
水槽のセット
砂利を入れる場合は、水槽に砂利を3〜5cmくらいの高さに強いていく。その次にヒーターや水温計を設置していく。ヒーターのコンセントはまだ入れないままにしておこう。
その他に、石や流木、陶器などを設置して、水草は1つずつ設置していき、手前から短いものを植え、奥に長いものを植えると見栄えも綺麗になる。ろ過器も設置する。
それぞれの設置が済むと水槽に水を入れていこう。水のカルキはしっかり抜けているものを入れるように。
軽き抜きの方法としては、バケツに水槽に入れる水を入れて1日くらい日光を浴びせる方法と、市販されているカルキ抜きの薬を使う方法、そして浄水器を使って除去する方法がある。
水を安定させる
このように、カルキをしっかり抜いた水を水槽へ入れたら、ヒーターとろ過器の電源を入れて熱帯魚は入れずにその状態のまま一週間くらい放置しておく。
水槽に入れてすぐの水は、熱帯魚が住めるような水にはまだ適していない。もし早まって入れてしまうと熱帯魚が高い確率で死んでしまう。一週間くらい経つとバクテリアも繁殖し、水もある程度循環して安定するので、そのくらいに熱帯魚を入れるようにしよう。
なぜすぐに熱帯魚を入れないのかというのは、バクテリアを繁殖させるためで、このバクテリアが水槽内で十分に繁殖しないと熱帯魚のエサの食べカスやフンによって水質が悪化してしまい熱帯魚が病気になってしまう。バクテリアがそれらをきちんと分解してあげることによって水槽内の水が安定して綺麗な水槽の状態が保たれる。
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Last update:2023/5/22